宮沢賢治「雨ニモマケズ」は人生に奇跡を起こす魔法の詩

3連休が明けて、今日から仕事!というかたも多いことと思います。寒くなってきましたが、健やかに過ごしたいものですね。

さて、いま、宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」が、話題となっています。
先日の朝日新聞では、英訳本の刊行が報じられていました。昨秋には、ケネディ駐日大使が陸前高田市を訪問した折に、奇跡の一本松を見て、「雨ニモマケズの詩を思い浮かべた」と語ったとの報道もありました。

なぜいま、「雨ニモマケズ」なのでしょうか?

ゆほびか」2月号では、
人生に奇跡を起こす魔法の詩・宮沢賢治雨ニモマケズ」のほんとうの読み方
と題して、この「雨ニモマケズ」に隠された意味と、新たな読み解き方をご紹介しています。

雨ニモマケズ
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋(イカ)ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓(カヤ)ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩
宮沢賢治

若い頃、教科書などで読んだときには
「ちょっと説教くさくて苦手」という印象を持ったかたもいらっしゃるかもしれません。
それが、人生の苦さと痛みと悲しみを味わったときに、
この詩が「祈りの言葉」としてよみがえるといいます。

2月号では、宮沢賢治実弟・宮澤清六さんの孫にあたる宮沢和樹氏が、
身内だからこそ知っている宮沢賢治の実像を明かしてくださいました。
さらに、ガンが消えたチェロ奏者、うつから再起した女優など、
雨ニモマケズ」で救われたかたがたの奇跡の物語を紹介しています。

以下は、チェロ奏者で経営コンサルタントの寺山心一翁さんの体験記の一部です。

雨ニモマケズ」を唱えたら心が穏やかになりガンに勝つことができた
 28年前のことです。春のある朝、私はいつものようにマンションの屋上で日の出を待ちながら般若心経を唱えていました。
47歳で腎臓ガンが見つかり、治療にもかかわらず末期。余命2カ月といわれた私にとって、1日の始まりとなる日の出を見ることは「生きている証」そのものでした。
 太陽が昇り、般若心経を唱え終わると静かな空気が戻ってきました。と、次の瞬間、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が、不意に口を衝いて出てきたのです。
 雨ニモマケズ
 風ニモマケズ……
 盛岡に住んでいた頃、小学5年から入会していた「賢治子ども会」で毎週土曜日、唱えていた詩でした。1つ1つの言葉が子どもの頃の風景を鮮明に蘇らせてくれました。
 いじめられたりいじめたり、なにを見ても楽しくて、友達と笑い転げていた少年時代……。無性に懐かしくなり、涙がとまらなくなりました。
 この日を境に私は昇る朝日を見ながら「雨ニモマケズ」を唱え、1回1回深い呼吸を行うようにしました。これを毎朝繰り返すうちに心が穏やかになり、死の恐怖から離れることができました。体調は徐々によくなり、3年半後にガンは消えてしまったのです。
ゆほびか2月号62pより抜粋)

茶色い表紙の2月号は明日まで書店さんに並んでいます。お手に取ってみてくださいね。

今週もすばらしい一週間となりますように。

感謝をこめて
ゆほびか編集部

☆1月16日は「ゆほびか」3月号の発売日です。
「血液と血管の最新アンチエイジング」大特集をお届けします。
どうぞお楽しみに!