子どもも大人も笑顔になれる魔法

今日は、子どもの日ですね。

今月号では、「子どもも大人も笑顔になれる、絵本の力」をテーマに、アニメーション映画監督の宮崎駿さんと、「ぐりとぐら」の作家・中川李枝子さんの対談を掲載させていただきました。
創作の秘密や、願いなど、貴重なお話を聴くことができました。

中川さんの「ぐりとぐら」は、なんと誕生50年。シリーズ2000万部以上を発行し、世界じゅうで発行され、子どもたちに愛されています。

宮崎監督は以前から「中川さんは別格のかた」と、中川さんの絵本の大ファンであることを公言されています。

お二人のお話やまなざしからは、子どもたちへの深い深い愛情が感じられてきました。

「私、作家になるつもりはなかったんですよ。日本一の保母さんになるつもりだったんです。日本一の楽しい保育園を作ろうっていう思いでいたんです」と語る中川さん。

中川さんが保母さんをされていた時、子どもたちがかわいくて、かわいくて、たまらなかったのだそうです。
目の前にいる子どもを、ワーッと喜ばせたい一心で、その気持ちが、「ぐりとぐら」などの傑作を生んだとのことなのです。

宮崎監督は、スタジオジブリの近くに自らが作った保育園から、子どもたちの声が聞こえてくるのは、非常に精神の安定にいいと語ります。聞こえてこない土曜日は、からっぽだと。

対談の中では、「児童憲章3原則」も紹介されています。

児童憲章の3原則
1)児童は人として重んじられる
2)児童は社会の一員として重んじられる
3)児童はよい環境の中で育てられる

最近、子供がひどい目に遭う事件が多く、胸を痛めていると、中川さんは言います。
中川さんが、童話を書くときには、必ずこの3原則を胸において、書いているのだそうです。

世界中の子どもたちが一度に笑ったら、きっと大人も心から、ニッコリできるのではないでしょうか。

今日もすばらしい一日をお過ごしくださいますよう。