まどみちおさんの詩

大好きな作家、野口嘉則さんのフェイスブックで、
詩人「まど みちおさん」のすてきな詩を知りました。
シェアさせていただきますね。


☆☆☆


「人間の目」
       まど みちお

よちよち歩きの小さい子たちを見ると
人間の子でも
イヌの子でも
ヤギの子でも
どうしてこんなに かわいいのか

ひよこでも
カマキリの子でも
おたまじゃくしでも
ほほずり させてもらいたくなる

ほんとに どうしてなのか
生まれたての 生命が
こんなに なんでも
かわいくてならなく思えるのは

いや こんなに
かわいくてならなく思える目を
私たち人間がもたされているのは

ああ むげんにはるかな宇宙が
こんなに近く ここで
私たちに ほほずりしていてくれる

お手本のように!

(CDブック『日本現代詩の六人』より)

☆☆☆
まど みちおさんは、
ぞうさん
などで有名な、詩人です。
とてもあたたかいですね。

野口嘉則さんのフェイスブック
http://www.facebook.com/#!/noguchi.yoshi
です。