“機嫌よく生きる”

「自分が何回、笑顔になったか、
人の笑顔をどれほど見たかで、
人生の充実度がはかられる」

これは、ゆほびか2月号の
「機嫌よく生きると健康と強運に恵まれる」
大特集の冒頭を飾る、作家の田辺聖子先生の言葉です。

人生の幸せや豊かさ、健康とは? 
と考えたときに、一つのヒントになるような、
とてもいい言葉だと思いました。

小さかったころ、クリスマスやお正月が待ち遠しくて、
わくわくして笑顔になったとき、
それを見ただけで、
父や母、家族は、とても幸せだったのかもしれません。

やがて、学校へ通い始め、友だちができ、
あっちへぶつかり、こっちへぶつかりしながら成長し、
大好きな人や、子どもたち、仲間たちと出会い……。

いつか人生を振り返ったとき、
たいせつな人たちの笑顔が、
ふるさとへ持って帰ることのできる、
なによりの「おみやげ」なのかもしれません。

そして、実は、「上機嫌」は、
健康長寿の何よりの薬であり、
人生で成功するコツだということが、わかってきました。

うれしいことに、「上機嫌」は、周囲に伝染する力が強いのだそうです。

今月号の「機嫌よく生きる」大特集は、
人生を「よい気分」と笑顔で満たす方法を、具体的に紹介しています。
「3つのよいこと探し」を試していますが、
シンプルなのに実に強力な効果がありました。
そして、「自分をほめる」ことも、とてもパワフルだと感じます。
試しに「よくがんばってるね」と、
自分の肩に手をまわしてつぶやいてみてください。
親友に語りかけるように。
なんだかふわっと、軽くなりませんか?

以下に、特集の担当編集者から、
内容を少しご紹介させていただきますね。

☆☆☆

「機嫌よく生きると健康と強運に恵まれる」
読みどころのご紹介

人生は、とかく思いどおりにいかぬもの……。
期待どおりに事が運ばないとき、ついイライラしたり、
自信がなくなってふいに落ち込んだりすること、ありませんか?
でも、それって実はすごくソンなことなのかも知れません。
最新の医学や心理学で、上機嫌で生きることのメリットが
たくさん証明されているのです。
運や縁を引き寄せ、ひいてはお金や仕事、健康に恵まれるということが!
でも、そんないつもニコニコ元気に
愛想よくなんてできないわ!という声も聞こえてきそうです。
でも、だいじょうぶ。
不機嫌の原因を知り、
上機嫌になるちょっとしたコツをつかめば、
最高に快適な心の状態を、いつも自分でラクに選びとることができるのです。
いっぱい幸せを感じて、ご機嫌な毎日が送れるヒント満載の大特集です!


上機嫌は作れる?

「機嫌よく生きると健康と強運に恵まれる」大特集の巻頭を飾るのは、
言わずと知れた大作家でいらっしゃる田辺聖子先生です。
「上機嫌」をテーマとしたエッセイも数多く書かれている田辺先生は今年84歳。
とても可愛らしく穏やかな笑顔と、軽妙な語り口が魅力です。
人生の荒波を乗り越えてこられた女性のお言葉は、胸にスッと落ちてきます。
「人生で、人間の上機嫌はいちばんすてきなもの」と田辺先生はおっしゃいます。
それぐらい、「機嫌よい自分でいる」「い続ける」というのは、
ある意味難しくとても貴重なことなんですね。
以下に原稿の一部をご紹介します。
「人生には、何度か絶望するような試練がやってきて、
八方ふさがりになることがあります。
そんなとき上機嫌なんていうハカナゲな気分は蜃気楼のようなもの。
手につかまえられないからすぐ消えてしまいます。
それでも、あえて上機嫌でいる……。
自分を変えるのは、とても難しいことではありますが、
人間の心は案外たやすく、それを成し遂げられることもあります。
あまり難しく考えないで、できることからやってみるといいのではないでしょうか。」
今回、いい気分の種をまくために、私たちが日常生活にすぐに生かせるコツも紹介してくださいました。
勇気と希望が湧いてくる田辺先生の言葉の数々をご堪能ください。
(相馬)

幸せ感度が高まる感謝の手紙

人がもっと幸せや生きがいを感じるにはどうすればいいのか?
それが「ポジティブ心理学」という新しい学問です。
人が感じる、楽しい・うれしい・感謝といったポジティブな気持ちに着目し、
これを科学的に研究する学問です。
その研究から生まれたメソッドの一つが「感謝の手紙」です。
効果は抜群で、とくに精神的な再起力が強くなり、
つらいことがあったり仕事で失敗したりして落ち込んだときでも、
切り替えや立ち直りが早くなることが多くの調査研究で明らかになっています。
ほかにも、健康面や仕事の上でも多くの効用が確認されていますので、
ぜひご一読ください。
(岩崎)

心のしなやかさを養う方法

上機嫌がいいというと、
悲観的な考え方が悪いことのように思いがちですが、
そうではありません。
ネガティブに考えるのが悪いのではなく、
考え方がネガティブに偏っていることが問題なのです。
ネガティブな考え方を否定するのではなく、
心のしなやかさを養うことがたいせつです――
大野裕医師の言葉です。
心のしなやかさとは、一つの考え方に縛られないこと。
それを養う方法が、
ここでご紹介する「心のお天気チェック法」です。
1日を振り返って、
自分がどういう行動をしたときにポジティブになったかを
チェックしていくメソッドです。
新しい気づきが生まれて、
ポジティブな考え方ができるようになります。
読後は心がふわっとします。
(岩崎)

親子が上機嫌で年を取るということ

親子とは、血のつながりや共有する過去があるから、
実は難しい関係かもしれません。
お互いに年を取っていくのなら、なおさら。
親は老いていくにしたがって、心の柔軟性を失っていくからです。
臭いものにはふたをして、表面を取り繕って接するのか?
別の接し方はあるのか?
今回、看護師であり、
老親を看取った経験もある宮子あずささんにお話を伺いました。
(森)

親はまず自分をほめましょう

子どもの教育で「ほめて育てましょう」ということは、
多くのかたがご存じだと思います。
しかし、「うまくほめられない」「つい怒鳴ってしまう」など、
うまく子どもをほめられなくて、落ち込んでしまうこともありませんか?
そのようなお父さん、お母さんは、ご自分をほめていないのです。
ご自分を「よくがんばっている」「すてきだね」とほめている親は、
子どもにも自然にほめ言葉がかけられます。
今回ご紹介する「ほめ日記」は、
どうやって自分自身をほめればいいのかがよくわかる方法。
子育てに悩むのはもうやめて「ほめ日記」を始めましょう。お金はかかりません(笑)。
(森)

ギスギスした職場を変える

自分で選べる友達と違い、
どんなにウマの合わない人であっても力を合わせ、
業績を上げていかなくてはいかないのですから、
職場の人間関係は難しいものですね。
業績向上に寄与する独自のプログラム「上司学」を指導する
上司学コンサルタントの嶋津良智さんも、
かつては「恐怖・脅迫・どつき」の「K・K・Dマネジメント」を行う
鬼部長だったそうです。
しかし、職場の雰囲気も最悪になり、
業績が上がらないといった状況に気づいた
嶋津さんが取った行動と考え方のコツを教えていただきました。
(井上)


もしもブッダが金欠だったら・・・

私たちの生活とお金は、切っても切れないもの。
だからこそ、心を乱す原因となってしまいがちです。
そうした悩みに答えてくださったのは、お坊さんであり、
マネーコーチでもある佐藤颯融先生です。
「お坊さんがお金の話?」と違和感を感じられるかもしれませんが、
ブッダをあらゆる煩悩の克服法を極めた
「煩悩マネジメント」のプロと考えれば、
ブッダの教えには、煩悩の最大の増幅装置である
「お金」との付き合い方のヒントがたくさん含まれているのです。
「少欲知足(少なく欲して足るを知る)」ことを
知るための「断食」を応用した「お金の断食」など、
すぐに取り入れられ、お金との付き合い方がうまくなる方法をご紹介しています。
(井上)

☆☆☆

まだまだある「上機嫌のコツ」
楽しんでいただければうれしいです!